ふざけんな超大作の話 【ジュラシック・ワールド 炎の王国編】

僕こっち以外に映画のブログもやってるじゃないですか。(知らないじゃないですか)

 

takecinema8619.blogspot.com

 

これなんですけど。

最近全然更新してないんですけど。

 

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なんでかって言うとそんなに語りたい映画もあんまりないし、 そもそもbloggerよりもはてなブログの方が断然使いやすいって言うのもすごく大きいんですね。

 

でも今日は映画について書きたいことがあるので書こうと思ったんですよ。

 

書きやすいはてなブログの方で。

 

まあまあ、興味ない人も多いと思うんですけどお付き合いください。

 

 

 

 

なんで急に映画の話をしようと思ったかと言うと、怒ってるんですよ。

 

僕は今、オコテイルんです。

 

就活にかまけて全然映画を見る暇もない中、わざわざ観に行った映画が何本かあるんですけど、そのうち特に二作に本当に怒りを覚えてるんです。

 

今からその二作についての怒りを書くんですけど、事柄の性質上もちろん内容に、しかも核となる部分にまで踏み込むのでネタバレはします。

 

 

 

一作目は近々に観た『ジュラシック・ワールド 炎の王国』です。

 

みなさんご存知、『ジュラシック・パーク』シリーズが2015年に『ジュラシック・ワールド』としてリブートされて始まった新シリーズの二作目にあたるのがこの『炎の王国』で、超有名シリーズの最新作ってなことで割と期待して観に行ったんですがまあひどかったんですよ。

 

軽くあらすじを説明すると、前作でも懲りずに恐竜のいるテーマパークを作ったものの案の定大惨事に繋がり現在は放置されてる恐竜島が、急激な火山活動を始めたために恐竜を救いにいきましょうと。

 

で主人公たちが恐竜を捕まえに島に行くんですけど、実は捕まえた恐竜たちは大富豪の手によって裏社会オークションにかけられ、中には戦闘用の生物兵器として新たに遺伝子操作で作られた恐竜もいてさあ大変。

 

みたいな話なんですね、ざっくり言うと。

 

でもね、もうほんっっっっっっとにツッコミどころ満載なんですよ。

 

まずね、

 

恐竜ランドを活火山の上に作るなよ

 

っていう話じゃないですか。アホかと。そんなアホな話あります?テーマパークですよ??しかも輪をかけて恐竜とかいるんですよ。それを活火山の上に作るかね??

 

でなによ、噴火しそうだから助けに行こうぜーってかい。人類が作り出した命だから我々に責任があるってかい。確かに。とりあえず助けに行ったらいいですよ。

 

まずは島の恐竜を調査?そうですか。

 

潜水艇を入れるために島の周りにあるゲートを開けると。その iPadみたいなやつで。ハイテクですねぇ。

 

あれ、周りのお仲間が慌ててヘリに逃げて行きますよ?大丈夫ですかiPadいじってる人。え?ゲートを閉めなきゃいけない??そりゃあそうでしょ、海洋恐竜もいるんだから、閉めてください。

 

あれれ、ヘリに乗り込んだ人たちがまたなんか言ってますよ??え??遠すぎて聞こえない??

 

お前が耳につけてるデッカいヘッドホンはなんのためなの??

 

耳栓なの?デッカい耳栓なの?それ。

 

まあいいわ。恐竜はどうなのよ。島を放棄した後にも管理とかしてるんでしょ??恐竜にはそれぞれチップみたいなのが埋め込んであるから大丈夫?安心しろ??

 

恐竜ってもちろん生物だから子供とか産んでるけど、それはどうするつもりだったんだろ???

 

新たに生まれた子供にはチップなんて埋まってないけどまじでどうする予定だったのそれ。

 

なになに?もう島に恐竜を回収しに行ったから細けえこたぁ気にするな??そうですか、頼みますよまったく。

 

あれ?倒れてる主人公のすぐ近くまで溶岩来てますけど……。

 

ほぼ触れそうな勢いだけど問題ないの?それ

 

主人公だからちょっとやそっとじゃ死なない?そうですか。

 

と思ったら今度は追いかけて来た恐竜が滴る溶岩に触れてアッチッチみたいになってますけど?

 

その溶岩は熱湯か何かなのか???

 

流石に触れるのはもうアウトじゃないですかね?いくら人工的に作り出された恐竜とはいえ溶岩だで?いけるそれ?

 

っていう感じでなんとか一部の恐竜と主人公が島から逃げ出すのが前半パートなんですけど正直もう胸焼けしそうになってるんですよ僕。

 

 

最悪なのが後半パートで、助け出された恐竜たちを大富豪たちに売りつけるオークションが開催されているアメリカの屋敷みたいなとこに主人公が潜入するんですけどあっさり捕まるんですね。

 

でも主人公が機転を利かせて隣の牢屋にいたスティギモロクっていう石頭恐竜を使って抜け出すんですよ。

 

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(こんなやつです)

 

で、なんだかんだこいつが大暴れしたことでオークション会場にいた生物兵器恐竜も檻から逃げ出して大暴れ!!金の亡者たちを食らう展開!!になるんですわ。

 

そこはいいとして、結局主人公と、屋敷で出会った謎の少女もこの恐竜に追われる羽目に。

 

やばい!逃げろ謎の少女!!そうだその食事運搬用の木製エレベーターに逃げ込め!!

肉食生物兵器凶暴恐竜が走って来たぞ!!体当たりされるぞ……!

 

ばちん。

 

は、弾いた。木製エレベーターが恐竜の体当たりを弾いた。

 

待て待て待て。お前さっき金属製の手すりとかメキメキ壊してたやん。

 

そのエレベーターなんて一発やん、生物兵器なんだろ……??頼むぜ。しっかりしろ恐竜。全然怖くないぞ今のお前。

 

でもやっぱり倒しちゃうんすわ。主人公やっぱつえっすわ。生物兵器のもはや怖くない竜を倒しちゃうんすわ。まあそれはいい。これは映画なんだ。落ち着け俺。

 

ほら、場面はもう次に行ってるじゃないか。なに?色々あって地下の檻にいる恐竜たちのところにガスが充満してこのままでは死んじゃうだと??

 

見殺しにするしかないだろ、それは

 

もうね、他にどうしろと。ここアメリカ本土なんですよ??ここで恐竜を放ったら、恐竜が人を襲う実害はもちろん、生態系への影響も計り知れないじゃないですか。

 

生物学者とかいるんだから分かるよね?まあ悲しいけど、だよね。ここはみんな冷静な判断するよねそうだよね。

 

え?なに?その謎の少女も遺伝子操作で生み出されたクローンだったの?あ、そうですか。恐竜たちと似た境遇なのね。なるほど、遺伝子操作によって命を作り出すことの是非を問うてるのね、ここはさすがジュラシックシリーズに共通するテーマ。

 

結局とはいえここに落とし込むよね。ウンウン。

 

と思ってたらですよ、その遺伝子操作によって生まれた少女が、地下の檻を解放するボタンを押すんですよ。

 

ほんと簡単に。ポチーって。

 

それを見る主人公たちの視線。やったなお前?でもまあお前も遺伝子操作で作り出されたらしいし?同じ境遇の恐竜さんたちを見放せなかったか。まあ仕方ないか的な。

 

もうね、いい加減にしてくれ。

 

恐竜解き放たれたんですよ????

 

でラストシーンの言葉が

 

「ついに恐竜がこの世界に解き放たれてしまった。ようこそ、ジュラシックワールドへ」

 

って。

 

言いたいだけやん!!!!!!!!

 

 ぜーんぶ。これまでの色々はぜーんぶ。このセリフ言いたいだけのやつやん。

 

 

怒り心頭で僕は思ったんですけど、この映画は全部これなんですよ。

 

全部何かやりたい描きたい展開があって、そこに向かって無理やり話を作ってる感がすごいんですよね。

 

いいところもありますよもちろん。これまでのジュラシックシリーズ同様に生命とは、倫理とはっていう面を押し出しつつそれを人間の生命倫理にまで話を広げてるっていう挑戦をしてるわけです。

 

しかも今作は明らかに今までのシリーズよりシリアスに作られてるんですよ。だからおなじみのテーマ曲も悲しげにしか使われない。

 

でもですよ。そのくせに。

 

でっかく恐竜だけじゃなく人間の生命倫理も厳しく扱いますよみたいな格好しておきながら、それを真っ向から描く気はさらさら見えんのですよ。

 

だってね、人間が作り出した恐竜という命をどう責任を取るのかっていう局面でですよ、そこにいる大人たちは誰も責任を取らないんですよ?

 

最終的に恐竜という作られた命を生かし、さらにそれを野に放つという人類にとってデカすぎる決断は子供がしたんですよ。

 

もっといえばその決断をしたのはただの子供じゃない。恐竜と同じく遺伝子操作によって作られた子供なんですよ???

 

いいんですか?その子供が、人類の運命を決めたんですよ??

 

劇中に出てくる大人たちは誰も、責任をとってないんですよ。

 

挙句のはてが「ジュラシックワールドへようこそ」ですか?

 

フザケンナって話ですよ。

 

映画的な結論はまったく出てないからシリアス路線も宙ぶらりんで終わるし、かと言って迫力あるエンタメかと言えばそれも中途半端。

 

何もかもが半端で無責任だと思いません??

 

だから細かいことも気になって興ざめしちゃうんだと思うんですよね。

 

 

 

リアリティって言葉あるじゃないですか。

 

あれね、現実的にあり得るかどうかって意味で使う人いますけど、それは違うと思うんです。

 

あくまでも作品のなかの世界観が一貫しているか、その世界観的にほんとっぽいかっていうのがリアリティだと思うんですよ。

 

そういう意味では今作は世界観もなにもあったもんじゃなく、そういう意味でリアリティのカケラもなかったと思います。

 

だからこそ重箱の隅をつつくような部分まで嘘くさいし、「ようこそジュラシックワールドへ」とか言われても僕は全くノレない。

 

根幹の部分が嘘だし、誰も責任をとっていないから。

 

ほんとに、フザケンナって心の底から思いました。

 

あれ、怒ってたら思いの外長くなったので二つに分けますね。

 

次回は『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』にオコリマス。

 

覚悟しろよ!!

 

おしまい!!!!